外壁塗装を行う際に注意しなければいけないのが塗料です。しかし、一般の人にはよく分かりませんよね。そこで、創業以来40年以上この道ひとすじのアサヒリフォームが、はじめての方でもわかりやすく、楽しく塗料の説明をいたしましょう。
アサヒリフォーム流「塗料」への考え方
現代社会においては塗料格差が非常に大きくなってきております。各メーカー様が毎年毎年新しい 塗料を開発し、どんどん市場に出てきております。それにより、塗料のランキングは常に入れ替る。きっと外壁塗装をお考えの方はHPやネットなどで調べ、見れば見るほど「結局何が良いの?」と わからなくなってしまうのではないかともいます。明確な違いが判らなければ結局「価格」だけで 選ぶしかないのです。
アサヒリフォームでは、「安かろう悪かろう」にならない為には「会社」と「価格」をしっかり把握されることが大切なことだと思っております。「どんな塗料」も「塗る人の技術・想い」と「会社の理念」によって、「良くも悪くも変化する」。 これを私たちは肝に命じております。 まるでそれは、 「どんな良い食材も、料理が下手な人が作れば、不味くなる。」 「同じ食材を使っても、一流シェフが作れば驚くほど美しく、美味しくなる。」のようにです。私たちは「良い職人さんが手掛けるからこそ、その素材が活かせるという事」と信じております。
さて、外壁塗装の塗料には大きく分けて2種類の塗料があります。『下塗用塗料』と『仕上げ塗り用塗料』です。 下記では、それぞれの特性について簡単ではありますが、ご説明いたします。
2.下塗り塗料
下塗り用の塗料とは、読んで字のごとく「下塗り」のための塗料です。「3度塗り」という工程の中で1番最初に活用する塗料です。
ところが、一概に「下塗り」と言っても、いろいろな壁材がありますので、それぞれに合わせた「下塗り用塗料」があるのです。そして、その上、痛み具合に合わせても若干、使い分けたりします。
・サイディング壁
こちらが窯業系サイディング壁です。通常は「浸透シーラー」を下塗りに使用します。
・モルタル壁
こちらはモルタル壁です。通常は、「浸透造膜プライマー」を下塗りに使用します。
・コンクリート打ち放し壁
こちらはコンクリート打ち放しの壁です。
・木の壁
こちらは木の壁です。都市部ではおしゃれなお家に。また地方都市ではお屋敷風のお家で使われています。
・トタン・ガルバニウムの壁
こちらはトタンの壁です。築50〜60年前後のお家や、最近のお家でも時々見かけますね。
・コロニアル屋根
軽い屋根で有名なコロニアル屋根が痛んできた場合には、原則、浸透造膜プライマーを使用します。ただし、コロニアル屋根は、一般的な寿命が20年弱とも言われているため、お家のためには葺き替えをしたほうが良いケースもあります。(日差しがよくあたる地域等では特に痛みが早いです)
「下塗り塗料」は、いろいろな塗料があるようにも感じますが、体系的に並べると上記のとおりです。どれも役割としては「仕上げ塗り塗料」と壁材を密着させるということなのですが、壁の『素材』に合った「下塗り塗料」を使うことがルールです。
※このルールを守らないと塗膜が密着しない、つまり「剥がれ」が起きるということになります。
3.仕上げ塗料
「仕上げ塗料」は「耐候性」(どれくらいの長持ちを期待するか)と「機能」(断熱・光沢・等)で分類されいますので、順番に見ていきましょう。
無機ハイブリッド塗料
一番長持ちすると言われている塗料は「無機ハイブリッド塗料」というものです。無機とは石のような無機物を指していますが、ゴムと石を比べてたら、石のほうが硬いのはおわかりいただけますよね。そのようなイメージから、現在では「無機ハイブリッド塗料」が一番長持ちすると言われています。各塗料メーカー耐候性として20年前後を提示しており、施工店の保証制度でも15年前後が提示されています。
ただし、この無機ハイブリッド塗料で施工する方々は、現時点では全体の10%前後。費用面がお高いこと等が挙げられますし、たとえ20年間長持ちしても、デザインは変えたくなるからだと思います。
各社塗料メーカーの無機ハイブリッド塗料製品(外壁用)
塗料メーカー名 | 塗料製品名 |
---|---|
プレミアムペイント | No.1 |
エスケー化研 | セラミタイトペイント |
日本ペイント | ダイヤモンドコート |
関西ペイント | ムキフッソ |
アステック | 無機ハイブリッドコートJY |
菊水化学工業 | 無機ガードZ |
水谷ペイント | |
ロックペイント | パーフェクトセラミックトップF |
大日本塗料 |
フッソ系塗料
次はフッソ系塗料です。「フッソ系塗料」は、昔のアクリル系塗料の3〜4倍程度の耐候性があり、塗料の中で一番長持ちすると言われていました。要するには、フッソ系の化学結合(蛍石)のほうがアクリル結合や、シリコン樹脂のシロキサン結合よりも強いため壊れにくい、だから塗膜が長持ちするという方程式になります。
お選びいただくお客様は、市場全体(日本建築塗装職人の会調べ2022年4月現在)でも10〜15%前後となっております。
各社塗料メーカーのフッソ系塗料製品(外壁用)
塗料メーカー名 | 塗料製品名 |
---|---|
プレミアムペイント | No.1 |
エスケー化研 | セラタイトF |
日本ペイント | デュフロン4Fルーフ |
関西ペイント | アレスセラフッソ |
アステック | マックスシールド1500F-JY |
菊水化学工業 | ビュートップフッソ |
水谷ペイント | パワーフロン#2200 |
ロックペイント | サンフロン |
大日本塗料 | ビューフッソ |
シリコン塗料
いわずと知れた人気塗料がシリコン塗料です。塗装業界でも全体の70%程度はいまだにシリコン塗料が現状であり、アサヒフォームでも、今もシリコン塗料をお選びいただくお客様が多いのが現状です。
特にシリコン塗料の人気は、シリコン系樹脂という安定的な性質の樹脂が特徴であること、適度な耐候性やつや光沢感が高級感があるということ。予算もお手頃であることなどから根強い人気です。
また、最近のデザイン塗装の流れでも、次の塗替えを期待する反面コストを抑える意味でもシリコン系塗料をお選びになるお客様が増えています。
各社塗料メーカーのシリコン塗料製品(外壁塗装用)
塗料メーカー名 | 塗料製品名 |
---|---|
プレミアムペイント | No.1 |
エスケー化研 | クリーンマイルドシリコン |
日本ペイント | ファインシリコンフレッシュ |
関西ペイント | セラMシリコン |
アステック | マックスシールド1500Si-JY |
菊水化学工業 | ビュートップシリコン |
水谷ペイント | パワーシリコンマイルドⅡ |
ロックペイント | ユメロック |
大日本塗料 | Vシリコンマイルド |
断熱塗料
そして、断熱塗料です。「断熱塗料」「遮熱塗料」等といろいろ言葉が出てきますが、アサヒリフォームでは、一般のお客様に対しては『断熱塗料』で統一しています。言葉尻よりも「わかりやすさ」が大事ですもんね。
「断熱塗料」で有名なのは、断熱塗料の草分け的な存在だった『ガイナ(GAINA)』ですが、発売されてから15年以上経過した今は、ガイナを超える塗料も次々に出てくるようになりました。そして、一昔前までは怪しい眉唾塗料だった「断熱塗料」が、今は一般塗料の仲間入りを果たしています。
効果としては、屋根・壁に塗装することで、夏には5-7度前後温度が下がり、冬も魔法瓶のような効果でお家の中が暖まると言われていますが、まさにその通りになります。
費用面はフッソ系塗料クラス以上になるため、高級塗料クラスに属しますが、体感できる塗料ですので良い塗料で施工してもらった感は満載です。
また、断熱塗料の効果は色彩でも変わります。つまり、淡い色合いのほうが太陽の日差しを反射する断熱効果が発揮されますので、断熱塗料用のデザイン塗装も重要な点になりますね。
各社塗料メーカーの断熱塗料製品(外壁塗装用)
塗料メーカー名 | 塗料製品名 |
---|---|
プレミアムペイント | Magic(マジック) |
日進産業 | ガイナ |
エスケー化研 | クールタイト |
日本ペイント | ファインサーモアイウォール4F |
関西ペイント | ドリームコート |
アステック | スーパーシャネツサーモ |
菊水化学工業 | キクスイガイナ |
大日本塗料 | エコクール |
以上が、外壁塗装の塗料の説明となります。ただし、アサヒリフォームでは、お客様は塗料については細かな点までご理解くださらなくて良いかと思っています。(時代によっても変わりますし、メーカーごとにそれぞれ訴求していることが違いますし、また施工店ごとに自分たちの主張が違いますので。。。)
ただ、言えることは、「塗料」は料理で言うと「食材・材料」のようなものです。いくら良い「食材」を扱ったとしても、腕が悪いコックさんでは美味しい料理はできませんよね。一方で、仮に「一般的な食材」でも、腕の良いコックさんが扱えば、一流の料理が出来上がりますよね。
腕が良いか悪いかは、天性の感覚もありますが、やはり、コックも塗装技術者も原点は経験が大事だと思います。
ですから、塗料については大枠をご理解していただくことができたら、あとは、創業以来40年以上の私たちアサヒリフォームに安心してお任せくださいね。